原因探しって、いるのかな?

「どうしてあの人はこうなんだろう!」

って、思ったり、口にすることって、ありませんか?

なんで、すぐに落ち込むんだろう?
なんで、既読スルーするんだろう?
なんで、こんなに頻繁にメールしてくるんだろう?
なんで、仕事しないんだろう?
なんで???
 
これって「原因を見つけて、そこに働きかければ、問題が解決する」という思考からの反射反応だと思うんですよね。

確かに原因を見つけて解決することが有効なケースもありますが、

原因がわかったからと言って、問題が解決するとは限らないんですよ。


例えばうちの子ですが、遠足を楽しみにしていたのに当日、雨が降ったんですよ。

「なんで、雨が降るんだろう?」

って、その原因を見つけたからといって、問題(今日、遠足に行けない)が解決するでしょうか?

それに、「雨をやませる」ことは、本当に必要でしょうか? やっていいでしょうか?
目の前の「遠足」しか見えていない子供には「雨」は悪でしょうが、もっと広い世界が見えているひとにとって、「雨」は時に恵みの雨であり、降ってほしいものです。
 
ということで、原因を見つけたらからと言って、いつも問題が解決するわけじゃないんですよね。

それよりは「どうしたら望んだ通りになるかな?」と、考えるんです。
「わー、雨が邪魔だ、なんでこうなったんだろう」ではなくて、雨が降っていることは降っていると受け入れて、「で、遠足に出かけるにはどうしたらいいかな?」って。
 
そうすると、雨でもいいや、かもしれないし、雨の降っていないエリアに飛行機で飛んでっちゃうっていうアイディアが出てくるかもしれないし、そもそも家族で楽しく過ごせればいいんだから野外はやめて、もっともっとおもしろい屋内遊びを考えてもいい。


なんで、理想通りじゃないんだろう?

から

どうやったら理想通りになるだろう?


って、反応できると、だいぶおもしろくなってきますよ。

もし、原因探しをしているのに気づいたら、理想のゴールに行く方法を探そうって、思考を切り替えることで、やがてそれは習慣になり、無意識の自動操縦となりっます。


人間相手の「なんであの人はこうなんだろう?」という反射も「その人はそうなんだ」と現実を肯定しつつ、一緒にやりたいこと・やろうとしていることをどうやっていけばいいか、そういう風に思考が向くので、相手は敵ではなく同志になっていきます。


自動的に原因探しするの、もうやめちゃっていいと思いますよ。